今日、今、ひとつ。
今たべるものが明日のわたしをつくるもと。
自分の心と身体にきいてみて、今日のひとつを選んでみる。
ねえ、わたし。何たべたい?
その問いに薬膳の観点から答えます。
次の季節のためにも保湿を
〜今日のわたしの声〜
久しぶりに友達との食事会。嬉しくてメンバーで記念撮影をたくさん撮った。帰宅してから写真をよく見返すと、なんかわたし疲れた顔してる?肌の張りがいつの間に無くなってる?自分に、今まで何していたの?と聞いてみたいくらい老けて見えるのにショック!
■今日のテーマは 乾きに負けない身体を目指す
秋に向いつつある季節の変わり目。保湿ローションなどで肌を保護するのも大切ですが、一層、喉や肺など身体も乾燥で乾きます。中医学の考えを採りいれた薬膳では、乾燥から守り潤いアップする食材を選んで養生すると、次の季節を過ごしやすくすると考えられています。自然に従い生活をすると未病が防げるという、先人達の教えが基本にあります。旬の水分を多く含んだ果物などで手軽に保湿を心がけてみるのもひとつです。
〜わたしへのごはん〜
杏仁豆腐の梨添え
中華料理のデザートといえば杏仁豆腐。材料の杏仁霜、飾りのクコの実は漢方素材です。美味しく食べて、食べ物のチカラで潤い補給してみましょう。
〈材料:四人分〉
粉寒天4g 杏仁霜大さじ2 水300ml 牛乳300ml はちみつ大さじ3 梨1/2個 クコの実1人4粒くらい
〈作り方〉
1.鍋に水を入れ寒天を加え火にかける。混ぜながら寒天を溶かしていく。
2.1が沸騰して寒天が溶けたら火を止めて、杏仁霜を入れダマにならないようかき混ぜて溶かす。
3.2に牛乳を加えて一度沸騰させる。火から鍋を移しはちみつを加え混ぜる。
4.3をバットに流し粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固める。30分くらいで固まる。
5,梨をすりおろす。クコの実を梨の果汁少々に漬けて柔らかくする。
6.4が冷えたら好みの形に切って器に盛り、5をかけて、クコの実を飾る。
肺を潤す薬:杏仁霜
杏仁はあんずの種を粉にしたもので、肺を潤し、咳や喘息症状を軽くする作用があるといわれています。製菓材料を販売する店舗で入手できます。
潤いを助ける薬:梨
身体のこもった熱を冷ましたり、肺や喉を潤す作用があります。乾燥による空咳、声枯れにもおすすめです。
わたしを整える食のアドバイザー
河村千影
はちみつ料理研究家。一般社団法人日本はちみつマイスター協会代表理事。漢方スタイリスト。養生薬膳アドバイザー。ただ甘いだけじゃないはちみつの味わいや活用法、その健康や美容への効果などを協会主催の講座やワークショップ、薬膳料理教室、カルチャーセンターで教えている。はちみつと薬膳をかけ合わせた料理を提案。
レシピ掲載『aromatopia』No156(フレグランスジャーナル社)『リンネル』2020年5月、6月号(宝島)テレビ朝日『食彩の王国』2021年6月5日放送はちみつ特集/家庭料理担当
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