今日、今、ひとつ。
今たべるものが明日のわたしをつくるもと。
自分の心と身体にきいてみて、今日のひとつを選んでみる。
ねえ、わたし。何たべたい?
その問いに薬膳の観点から答えます。
過ぎたるは及ばざるが如し
〜今日のわたしの声〜
二日に一度は香辛料たっぷりなものを食べている。辛いのが食べたい。だからか、あごや口の周りの吹き出物がよくできて治りが遅いような気がする。控えた方がいいかなとも思うけど、辛い味付けに落ち着いちゃうし、外食でもつい辛味を上げたカレーとか選んでしまう。
■今日のテーマは 食べものの過不足を意識する
辛いものは身体を温め発汗を促しますが、食べ過ぎると乾燥を招きます。何かを過剰に欲する日常を見直すのもひとつですが、吹き出物が出来たりするのは過剰に辛味や濃い味付けを欲しているからかもしれません。胃に優しい味付けや食材を選んで、刺激を抑えた食事で過不足を意識してみましょう。
〜わたしへのごはん〜
白インゲン豆のローズマリー煮込み
弱った胃腸に豆類は優しく作用します。秋はキノコ類と一緒に煮込んで、保湿力の高い白い食材と組み合わせたメニューに。ローズマリーのアロマでスッキリとした香りと一緒にいただきます。最後にはちみつを少し加えると、まろやかな仕上がりになります。
〈材料:二人分〉
白インゲン豆の水煮100g 玉葱1個 セロリ1本 キノコ(お好みの)200g ベーコン50gくらい はちみつ小さじ1 ニンニク1かけ ローズマリー1本 ローリエ1枚 オリーブ油大さじ1 塩お好み量 水3カップ(600ml)
〈作り方〉
1.みじん切りにした玉葱、セロリ、ニンニクをオリーブ油をしいた厚手鍋で透き通る位まで炒める。
2.一口大に切った厚切りベーコンを加えさらに炒める。
3.材料がかぶる位の水約3カップを加えローズマリー、ローリエを入れひと煮立ちさせてから水煮した白インゲン豆を加え蓋をして30分位煮込む。
4.蓋をあけ10分程煮詰め味をみて、はちみつ、塩を適宜加える。
5.器に盛り、お好みでオリーブオイル(分量外)をまわしかけいただく。
弱ったお腹の薬:白インゲン豆
豆は弱っている脾の働きを正常にする作用があります。秋は白い食べもので養生する季節ですので、白インゲン豆や白花豆を食卓の一品に。
集中力を助ける薬:ローズマリー
ハーブは薬膳では気を巡らせてくれる働きがあります。ローズマリーの清涼感のある香りが脳内の血流を良くして記憶力や集中力を高めてくれます。ハーブを料理に取り入れて、濃い味付けや塩分の摂り過ぎにも気をつけてみましょう。
わたしを整える食のアドバイザー
河村千影
はちみつ料理研究家。一般社団法人日本はちみつマイスター協会代表理事。漢方スタイリスト。養生薬膳アドバイザー。ただ甘いだけじゃないはちみつの味わいや活用法、その健康や美容への効果などを協会主催の講座やワークショップ、薬膳料理教室、カルチャーセンターで教えている。はちみつと薬膳をかけ合わせた料理を提案。
レシピ掲載『aromatopia』No156(フレグランスジャーナル社)『リンネル』2020年5月、6月号(宝島)テレビ朝日『食彩の王国』2021年6月5日放送はちみつ特集/家庭料理担当
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