今日、今、ひとつ。
今たべるものが明日のわたしをつくるもと。自分の心と身体にきいてみて、今日のひとつを選んでみる。ねえ、わたし。何たべたい?
その問いに薬膳の観点から答えます。
からだの中からわたしを冷ます
〜今日のわたしの声〜
暑いと眠れない。熱低夜のクーラーは欠かせないけどずっとクーラーもダルくなるし、タイマーで時間調節をすると夜中に眼が覚めてしまう。すると仕事の進行とか気になることを妙に思い出しすぐに寝付けなくなり。連日何となく眠れないループにはまってしまい、朝起きるのが辛いです。
■今日のテーマは 夏は心の養生
山開き、海開きと陽の気が高まる季節は活動的になります。ですが日本の夏は猛暑や湿気の影響などもあり、だるさややる気の低下、不安感、不眠と、心の不調が現れやすくなります。薬膳では夏は”心”の養生をするとよいと先人の教えを受け継いでいます。身体の余分な熱をとり自律神経によい食材を取り入れて、今日の献立やおやつを選んでみてください。
〜わたしへのごはん〜
スイカのジンジャーハニーシロップ(じんじんスイカ)
そのまま食べるのが一番美味しいスイカですが、少し甘味が足りないかなと、ぼやけた味の時は、保湿作用もあるはちみつシロップに漬けてみるとグッと美味しくなります。生姜風味をプラスして、アジアンなデザートに。
〈材料:二人分〉
スイカ1/8個の半分(カットスイカでも) 生姜汁大さじ1 はちみつ大さじ1 ミント葉2枚
〈作り方〉
1.スイカは食べやすい大きさの角切りにする。
2.小さいボールに茶漉しなどでこした生姜汁とはちみつを入れ混ぜる。
3.バットなどに1を並べ、2をまんべんなくかけ冷蔵庫で冷やす。
4.3を器に盛りミントを飾る。
身体の熱をとる薬:スイカ
夏は赤を食べる。薬膳では赤が暑い季節のテーマ色になり、食材の性質を利用して胃腸を冷やしすぎず身体の熱を取り除くなど、季節ごとに良いとされる色の食材があります。スイカは暑い夏に選びたい旬の果物で、熱を取るほかにのどの乾きや口内炎、暑気あたり、むくみとりによいとされています。
心の養生になる薬:生の生姜
生姜には冷房により乱される体温調節を助け自律神経を整える働きがあります。また生の生姜は解熱や強い抗菌作用、末梢血管を拡張する効果などもあり、体内のこもった熱をとり体温調節に役立ちます。夏場は特にすりおろした生姜を食卓に登場させて。
わたしを整える食のアドバイザー
河村千影
はちみつ料理研究家。一般社団法人日本はちみつマイスター協会代表理事。漢方スタイリスト。養生薬膳アドバイザー。ただ甘いだけじゃないはちみつの味わいや活用法、その健康や美容への効果などを協会主催の講座やワークショップ、薬膳料理教室、カルチャーセンターで教えている。はちみつと薬膳をかけ合わせた料理を提案。
レシピ掲載『aromatopia』No156(フレグランスジャーナル社)『リンネル』2020年5月、6月号(宝島)テレビ朝日『食彩の王国』2021年6月5日放送はちみつ特集/家庭料理担当
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