今日、今、ひとつ。
今たべるものが明日のわたしをつくるもと。自分の心と身体にきいてみて、今日のひとつを選んでみる。ねえ、わたし。何たべたい?
その問いに薬膳の観点から答えます。
胃腸の疲れを見逃さない
〜今日のわたしの声〜
この季節、結構な確率でお腹がゆるくなるんです。心配なこととか緊張が続いたり、身体が冷えると胃腸がサインを出す。思い返すと子供の頃からあまり変わらない体質かも。外は暑いから、冷房のきいた部屋にずっといるのも原因なのかもしれない……。
■今日のテーマは「胃腸を労わる黄色い野菜」
薬膳では陰陽五行論の考えを取り入れていますが、1年の季節を五つに分け記憶しやすいように体系づけています。日本にははっきり体感できる四季があり、暑さの厳しさがひと段落する頃を”長夏(ちょうか)”とし、連日の陽気で消耗している「脾」を労ります。
外気との寒暖差で胃腸の調子を崩すなどは、黄色い野菜の甘さが疲れた胃に優しく働きかけます。
夏の高温多湿により眠りづらいなどで弱りやすい「心」と、長夏の身体を動かすエネルギーが減る「脾」の不調を軽くして、次の季節が快適に過ごせるように薬膳は、未病に気づきはやめに改善させる食事が良いとされています。
〜わたしへのごはん〜
とうもろこしのポタージュ
噛むと甘味のあるとうもろこしやかぼちゃなど、自律神経の乱れで胃腸が弱る時期は積極的に摂りたい黄色い野菜です。野菜の自然な甘みを吸収しやすくポタージュにして。オリーブオイルで玉ねぎをじっくり炒めてコクを出すと、コンソメなど調味料いらずのスープになります。仕上げにえごま油をひとふりで身体のバリアー力をアップ。
〈材料:作りやすい分量〉
とうもろこし1本 玉ねぎ1個 オリーブオイル大さじ1 塩適宜 水800cc えごま油小さじ1
〈作り方〉
1.とうもろこしは皮を取り、ラップをぴったりして電子レンジ600wで4分加熱し少し冷ます。
2.厚手の鍋にオリーブオイルをひき、みじん切りにした玉ねぎを焦がさないように中火でよく炒める。
3.2に1の実をそぎ切りして入れ軽く炒める。とうもろこしの芯は半分に切っておく。
4.3に水を加えとうもろこしの芯を入れ沸騰させる。
5.4に蓋をして約20分弱火で煮て芯を取り出し、ハンドミキサーで滑らかになるまで撹拌する。
6.5を塩で好みの塩気に整える。
7.6を器によそい、えごま油をまわしかける。
脾の薬:とうもろこし
とうもろこしは身体の熱を取り除き利尿により”湿”を排出します。食べ物の消化吸収力を高めてくれます。ちなみにとうもろこしのヒゲは、南蛮毛と呼ばれ漢方薬として利尿作用やむくみ改善に乾燥させお茶として利用されています。
ストレスの薬:オメガ3脂肪酸
たちが体内で作ることができない油、オメガ3脂肪酸を含むえごま油や亜麻仁油は身体の炎症を抑えてくれます。暑さで身体の水分やミネラルが失われ、ストレスにより活性酸素の分泌が増える季節は良質な油で身を守って。加熱せず気軽にスープやサラダにかけていただきます。
わたしを整える食のアドバイザー
河村千影
はちみつ料理研究家。一般社団法人日本はちみつマイスター協会副理事長。漢方スタイリスト。養生薬膳アドバイザー。ただ甘いだけじゃないはちみつの味わいや活用法、その健康や美容への効果などを協会主催の講座やワークショップ、薬膳料理教室、カルチャーセンターで教えている。はちみつと薬膳をかけ合わせた料理を提案。
レシピ掲載『aromatopia』No156(フレグランスジャーナル社)『リンネル』2020年5月、6月号(宝島社) テレビ朝日『食彩の王国』2021年6月5日放送はちみつ特集/家庭料理担当
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