ものみみアワーvol.1 落語×長唄ミュージカル?

ものみ(物見)、見たいもの、みみで聞きたいこと。見て、聞いて、楽しめる時間へのお誘いです。

Ph:二神慎之介

vol.1 落語×長唄ミュージカル?!

 落語で長唄で、ミュージカル!? この謎の試みを知ったのは昨年の夏のこと。落語の方は毎年見に行っている高座があり、それなりに身近ではあったが、長唄は人生で数回行った歌舞伎で聞いたことがあるのみ。そもそも、聞き取ることができないし、敷居が高いイメージだ。でもこの公演では、現代を舞台にした新作落語に、劇中歌のように長唄が入る、しかも「ミュージカル」ということで、どんな楽曲が流れるのかに興味があった。

 そして、なにしろ主演の二人。「間違いない」という安心感があった。一人は落語家、立川志の春。米国イェール大学を卒業、三井物産に入社後に立川志の輔の高座に衝撃を受け、落語家となった異色の経歴の持ち主。もう一人は長唄の唄方、三代目杵屋佐喜。長唄の名家に生まれ、国内外の演奏会、歌舞伎公演などで活躍する一方、「PPAP」の和楽器ヴァージョンで唄を担当するなど、長唄を現代に伝えるユニークな活動をしている。

 さて、昨年の公演は中目黒TRYというライブハウス。志の春さんが書いた新作に、佐喜さんが曲をつけたミュージカルが上演された。二人自身を題材にした、伝統を継承しさらに発展させていくことにもがく若者の物語。そこに、あの有名なオペラの名曲や、あのヒップポップ曲が長唄で絡んでいく。その声量と独特のビブラート、三味線、太鼓のオーケストラ。前代未聞の贅沢な時間がそこにはありました。

 その公演がなんと次は銀座で見られる!ということでものみみアワーのお誘いです。

2019年6月26日(水)、27日(木)。場所は「パノラマスペース common ginza」(東京都中央区)。銀座四丁目を見下ろせる場所にあるスペースで、落語と長唄のゴッタな融合、見といたほうがいいです。

-information-

GINZA PLACE“亭” 『落語×長唄ミュージカル』&『落語と長唄の世界』

●第1日目 『落語×長唄ミュージカル』

日程:2019 年 6 月 26 日(水)開場 18:30 / 開演 19:00

翌日の「落語と長唄の世界」とお見比べ戴くのも、おつな味がするかもしれません。

●第2日目 『落語と長唄の世界』

日程:2019 年 6 月 27 日(木)開場 14:30 / 開演 15:00

「落語×長唄ミュージカル」の翌日は、銘々が、落語と長唄各々の王道芸を披露。 

会場:パノラマスペース common ginza (東京都中央区銀座 5-8-1 GINZA PLACE 3F) 料金:全席自由 ¥4,200(税込) (当日券¥4,500) ※未就学児入場不可 チケット発売中

・ローソンチケット

https://l-tike.com/ginza-tei/  

0570-000-407(オペレーター対応/10:00~20:00)

・チケットぴあ

https://w.pia.jp/t/ginza-tei/

0570-02-9999 (P コード:494-523)

・e+(イープラス)

https://eplus.jp/ginza-tei/

お問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888(平日 12:00-19:00)

[主催]ヴィレッヂ/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント  [協賛]GINZA PLACE

[協力]パノラマスペース common ginza / STANDARD WORKS  [企画制作・製作]志の春事務局/ヴィレッヂ 

 

立川志の春

Ph:Shinobu Shimomura

落語家。立川志の輔の三番弟子。1976 年、大阪府豊中市出身。千葉県柏市で育つ。幼少時と学生時代 の計 7 年間を米国で過ごす。古典落語、新作落語、英語落語を演じる。落語以外の表現を模索する「志の春サーカス」、下ネタ及び艶噺のみ限 定の「シモハルの会」など様々な公演を行なっている。立川志の春公式サイト http://shinoharu.com/


杵屋佐喜

Ph:Shinobu Shimomura

長唄・唄方。三代目。 父は江戸時代より続く長唄佐門会家元、七代目杵屋佐吉。幼少より祖父・ 五世杵屋佐吉に三味線、人間国宝・杵屋佐登代に唄の手ほどきを受け、 6 歳で初舞台。2002 年、父の前名である佐喜の名を三代目として襲名。長唄の唄方として全国各地の演奏会、歌舞伎公演(玉三郎・海老蔵・猿 之助・勘九郎丈ほか)日本舞踊会、NHK「にっぽんの芸能」他テレビ、 ラジオに出演多数。「市川海老蔵 NY・カーネギーホール公演」「平成 中村座スペイン公演」など海外公演でも活躍する一方、「和風ビートル ズメドレー」、国立劇場が公開した「PPAP」の和楽器バージョンで唄を 担当するなどユニークな活動でも知られる。

杵屋佐喜公式 twitter 

https://twitter.com/kineyasaki

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