「GOTTA」では、「旅するゴッタ」と題し、人が集う場所を提案する活動をしています。その中心の一つがカレーです。そもそも何でカレーなの? どうやって作っているの? について、綴っていきます。
vol.3 ゴッタのカレーは何カレー?
「何系のカレーなの?」
よく、こんな質問を受けます。
私は「日本系のスパイスカレー」と答えています。
または父の作り方を継いでいるわけですから「まざぐ(まざあぐうす)系」とでもいいましょうか。
自分も「カレーを作れるようになろう」と思い立ち、父に作り方を教わりながらも、文字からも知識を得たく、水野仁輔氏の『カレーの教科書』や『スパイスカレー事典』を読みました。その教え通りにカレーを作ったり、料理家さんにインド系のスパイスカレーの作り方を教わる中で、父のカレーは日本系であると思ったのです。
スパイスの個性が際立つカレーは、それほど多くのスパイスは使いませんし、実はでき上がりまでそれほど時間はかかりません。
にんにく、ショウガ、ホールのスパイスを油で炒めて香りをうつし、玉ねぎを炒めたら、トマトを入れ、パウダーのスパイスを入れて具材を入れ、湯やココナッツミルクなどを入れて煮る。量や具材にもよりますが2時間くらいでできあがります。
対して、父のカレーは、基本のソースが出来上がるまでに丸2日かかります。
大きな違いはダシをとること。野菜ピューレを作ること。そして15~20種類のスパイスを調合してオリジナルスパイスを作っていること。そして様々な隠し味を使っていること。
日本系と思ったのはその点からです。
1日目:ダシ=スープストックを作る その間に野菜ピューレを作る
2日目:玉ねぎを飴色に炒め、スパイス、野菜ピューレ、隠し味調味料、1日目に作ったダシを入れて、基本のカレーソースが完成となる。
具材を入れるのはここから。具材に合わせて、さらにそれぞれのスパイスを加える。
一皿となって、お客様に届くのはこれでやっと。
かなり簡単に書きましたが、父のカレーの作り方の基本です。
野菜でまずはダシをとる。
鶏ガラと豚骨でダシをとる。
ダシを取っている間に野菜ピューレにする香味野菜をみじん切りして、クッタクタになるまで炒める。
まず、この基本を押さえた上で、父と新たに開発し続けているのがゴッタカレー。
なのですが、それは次の回に。
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