今日のわたしは何たべる? vol.9 目疲れには血を補う

今日、今、ひとつ。

今たべるものが明日のわたしをつくるもと。自分の心と身体にきいてみて、今日のひとつを選んでみる。ねえ、わたし。何たべたい?

その問いに薬膳の観点から答えます。

血の巡りを意識して、疲れ目とさよなら

〜今日のわたしの声〜

目を使いすぎているかもしれないと前々から自覚していました。起きてから寝るまで、パソコンやスマホチェックが当たり前だし、つい活字や動画に没頭して、気づくと目がしょぼしょぼしてるのはしょっちゅう。最近は涼しくなってきたからか朝起きるともう目が乾いている感じがして。とりあえず、目薬は常備してるんです。


■今日のテーマは「気・血・水」

私たちの身体は気・血・水でできています。薬膳では、気が足りない=エネルギーが出ない、疲れた時は米や小麦などの主食になる食べ物で気を補い、冷え性や貧血などには血流や造血作用のある食材を積極的に摂り、むくみや乾燥には身体の水分バランスをとるような食材をそれぞれ選び料理をします。身体の機能の過不足を”中庸”にすることが、病に至るのを予防する秘訣と考えられています。

目を酷使すると栄養と潤いを与える”血”が消耗され、疲れ目や乾燥がおこりやすくなります。血を補う働きのある”補血”の食べ物で目のしょぼしょぼを改善しましょう。


〜わたしへのごはん〜

クコの実とオレンジのキャロットラペ

キャロットラペにはレーズンが定番ですが、生薬のクコの実とオレンジの果肉で甘味と酸味をプラスして。生の人参をよく噛んで、野菜の甘味を味わってみてください。

〈材料:二人分〉

人参1本 クコの実乾物10粒 オレンジ1個 レモン汁小さじ1 調味料[リンゴ酢大さじ2 はちみつ小さじ1 塩ひとつまみ オリーブオイル大さじ2]

〈作り方〉

1.クコの実をレモン汁に漬け柔らかくする。

2.人参は皮を剥き千切りにする。

3.オレンジは皮を剥き房ごとに分け、気になるようなら薄皮を取る。

4.ボールに調味料をすべて入れよく混ぜ、人参、オレンジを加え混ぜる。

5.4を器に盛りクコの実を散らす。


血の薬:人参

気と血を作り出す人参をサラダにして、副菜でこまめに補血作用のある食べ物を食卓にとりいれて。また、血が滞ると新鮮な酸素が体内を巡らず老廃物が溜まります。冷えを遠ざけ血流を促すように、秋冬は特に足元を温かくして過ごすのもひとつです。

目の薬:クコの実

薬膳では「明目めいもく」という働きのある食べ物は目の疲れを癒し、かすみ目などに良いとされています。クコの実は代表選手。他には黒米、ブルーベリー、人参、レバー、緑茶なども目に良い食べ物です。


わたしを整える食のアドバイザー

河村千影

はちみつ料理研究家。一般社団法人日本はちみつマイスター協会副理事長。漢方スタイリスト。養生薬膳アドバイザー。ただ甘いだけじゃないはちみつの味わいや活用法、その健康や美容への効果などを協会主催の講座やワークショップ、薬膳料理教室、カルチャーセンターで教えている。はちみつと薬膳をかけ合わせた料理を提案。

レシピ掲載『aromatopia』No156(フレグランスジャーナル社)『リンネル』2020年5月、6月号(宝島社) テレビ朝日『食彩の王国』2021年6月5日放送はちみつ特集/家庭料理担当

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