日本ワインリレーvol.7山形・ウッディファーム&ワイナリーのミッシェル・ルージュ2017

家での楽しい時間を「日本ワイン」で繋がりませんか?

ワンスタイリスト大野明日香さんの呼びかけで、SNSで始まった「日本ワインリレー」。

ワインで繋がった人の輪、ワインの輪は、きっとこれからの時間と空間を豊かにするはず!ってことで、ソムリエ、酒屋、ライターなどワインを扱う人をゴッタにして、飲み手の皆様の楽しい時間を作るワインを改めてお伝えしていきます。

※投稿の順ではなく順不同で掲載しております。※掲載にあたり、編集部で一部校正をしておりますことご了承ください。

ワインのバトン:近藤佑哉さん(銀座レカン・シェフソムリエ)

 僕が紹介させていただきたい日本ワインは山形県上山市、蔵王山麓でドメーヌを運営されているウッディファーム&ワイナリーのミッシェル・ルージュ2017です。

このワインは赤ですが、こちらのワイナリーを知ったきっかけは数年前にシャルドネ2013(白ワイン)をテイスティングしたことがはじまりでした。

僕はソムリエのコンクールに挑戦する機会が多いのですが、そのきっかけともなったJSAソムリエ ・スカラシップ 、当時は闇雲にワインを買っては飲みを繰り返し「とにかく飲む!」みたいなことをしていました。

闇雲にテイスティングしたことで当時の経験は、あまり身になってない気がしますが……。

山形県上山市は日照量に恵まれ、主に傾斜地に拓かれている畑は水はけが良く、雨が少ないなどブドウ栽培の好適地として注目されている産地です。

16年には「かみのやまワイン特区」として認定もされています。

しかしながら当時の僕のイメージは何故か

「山形=デラウェア」

そんな時に、たまたまこちらのワイナリーのワインをテイスティングをし「山形ってシャルドネも美味しいんだ」とその溌剌としたキャラクターが印象的だったことを今でも鮮明に覚えています。

そこから様々な産地のワインやテイスティングフォームなどを学ぶにつれて、ふとこちらのワイナリーのHPを改めてチェックした時、カベルネフランやソーヴィニヨン・ブラン、プティマンサンなど様々なブドウを栽培されていることを知り、新たな挑戦を次々とされている造り手の皆さんに感銘を受けたのです。

そこでいくつかのシリーズをテイスティングをしその際、特に印象に残ったのがこのミッシェル・ルージュでした。

ミッシェル・ルージュ’17はカベルネフラン46%,カベルネソーヴィニヨン31%,メルロー23%の日本では珍しいブレンドですが素晴らしく調和が取れており、アルコールは11%とミディアムボディで現代の食のスタイルにも幅広く合わせることができます。

加えて抜栓直後はもちろん、数日経ってからのキャラクターの変化も楽しめるワインです。

コスパにも優れていて¥2,750(税込)というお値段もありがたい!!(T ^ T)

熟れたラズベリーやチェリーの香りを中心に、カベルネのもつペッパーの香りがアクセントになり、ほのかに香る紅茶や木樽由来の穏やかなトースト香など様々な香りがグラスから楽しめます。

ミディアムボディに仕上がった味わいはフレッシュな酸と果実味が広がり、穏やかなタンニンと後味に旨味をともなった微かな苦味がチェリーやペッパーの香りと共に口の中に心地よく余韻として残ります。

こちらのワインに合わせたいのは、鰆を使った料理。

鰆は竜田揚げにして白ネギの香味ソースと一緒に。

お魚に赤ワインを合わせるイメージを持たれたる方は少ないかもしれませんが、鰆のふっくらとした白身や血合いの風味とこちらの赤ワインの相性は非常良く、ワインの持つペッパーの香りや旨味が白ネギを使った香味ソースを上手に引き立ててくれます。  


最後にはなりますが、現在も大変な状況が続いていますが、この機会に是非、素晴らしい日本のワインを自宅で楽しみましょう!


近藤佑哉さん

銀座レカンのシェフソムリエ。

gotta

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